爬虫類飼育する上で重要なダスティング爬虫類を飼育する上で欠かせないダスティング
カルシウム不足からくる病になることも…

2021.09.13

こんにちは、ヤギです。

爬虫類を飼育する上では欠かせない「ダスティング」をご存知ですか?

飼育環境下ではカルシウム・ビタミンD3不足になりやすい

爬虫類の餌といえば、コオロギ・ローチ・ワームなどの虫、ヘビなどにはマウス・ウズラといった肉類、草食系には野菜、といったところが多いと思います。しかし、これらの餌だけだとカルシウム不足になりがちです。

また野生下であれば、太陽光を浴びることで体内でビタミンD3が生成され、カルシウムの吸収を促進します。しかし飼育環境下で設置する紫外線ライトだと本物の太陽光ほど紫外線量は多くなく、ビタミンD3の生成される量も少なくなります。

カルシウム・ビタミンD3が不足するとくる病と呼ばれる病気にかかりやすくなります。

くる病とは?

くる病とは骨代謝不全、代謝性骨疾患とも呼ばれる、カルシウム不足が原因で発症する病気です。カルシウム不足から骨の形成がうまくいかず、骨の軟化、変形を起こし、一度変形してしまった骨は元に戻らないため治らない病気と言われています。

骨が変形すれば歩行困難になったり、臓器を圧迫したり、爬虫類の健康に重大な影響を及ぼす病気です。症状として、目に見てわかるような体の変形、食欲不振、消化不良、痙攣といったものが表れます。

「治らない」と言われるととても怖いですが、くる病はカルシウム・ビタミンD3を日頃から適切に摂取することで予防することができます。

餌やりをする時は必ずダスティングしよう

爬虫類の餌にカルシウム・ビタミンD3を添加することをダスティングと言い、粉末状の爬虫類用サプリメントが各メーカーから販売されています。

私はGEXさんのカルシウムパウダー、ポゴナ・クラブさんのプレミアムレインボーカルシウム(カルシウム+ビタミンD3)を使っています。カルシウムの吸収を促進するビタミンD3ですが、実は体内に蓄積されやすく、過剰摂取は内臓などに負荷がかかるとのことで、ビタミンD3入りは常用しない方がベターです。カルシウムだけの日・カルシウム+ビタミンD3の日、と調整して使うようにしましょう。

また、ベンリーパック食品さんから「レプラーゼ」という爬虫類用の整腸剤も販売されているので、爬虫類の腸内環境を良くするためにこれをカルシウムに少し混ぜて使っています。

おすすめ!GEXのカルシウムパウダーの良いところ

ダスティングをする時はコショウや塩などの調味料入れのような蓋に穴の開いた入れ物を使うと、ダマにならずパウダー状になって餌にふりかけやすいです。

GEXのカルシウムパウダーの良いところは、筒状の容器の内蓋がアルミホイルのような素材になっており、ここを爪楊枝などでプツプツ刺して穴をあけると簡単に調味料入れのように細かい穴の開いた蓋にすることができます。別で容器を買わなくても、穴をあけるだけでサラサラのパウダーを出せるのでとても便利です!

また、カルシウム・ビタミンD3などのサプリメントは冷蔵庫で保管すると劣化しづらいとの情報もあり、我が家でもすべて冷蔵庫で保存しています。(湿気の多い場所、高温になる場所、直射日光の当たる場所での保管はNGです!)

くる病は飼育者の恥

なかなかズッシリとくる言葉ですが「くる病は飼育者の恥」と爬虫類業界ではよく言われています。理由は、餌を与える時にカルシウムをササッとふりかけるだけで防げる病気なのに、それすらサボりくる病にさせてしまう…そんな飼育者もいるからでしょう。

実際、カルシウムをふりかける手間なんて数十秒くらいのもので、値段も数百円~千円程度で購入できる決して高価なものでもないので、「ふりかけるのがめんどくさい」「お金がもったいない」なんて以ての外ですね…。

先述した通り、一度変形してしまった骨は元には戻らず、一生そのままです。大事な爬虫類たちのためにもダスティングは絶対にこだわりましょう!

#爬虫類を飼う