2021.05.11
こんにちは、ヤギです。
5月頭くらいに横浜市戸塚区で一般男性が飼育していたアミメニシキヘビが脱走し、ニュースになりましたね。
アミメニシキヘビとは?
アミメニシキヘビとはニシキヘビ科ニシキヘビ属に分類される大型のヘビで、世界最長のヘビともいわれています。毒はありません。
特定動物の飼育について
アミメニシキヘビは動物愛護管理法で特定動物に指定されており、以前は環境省へ申請すればペットとしての飼育が可能でしたが、令和2年6月からは申請もできなくなり、新規に特定動物を飼育することはできなくなりました。
今回のアミメニシキヘビは動物愛護管理法改定前に申請されて飼育が認められた個体のため、飼育は違法ではありません。
問題なのは、飼育の申請には適切な飼育環境が用意できているか、といった審査項目があって、今回の騒動を起こした男性も申請当初は適切な飼育環境でアミメニシキヘビを飼っていたようですが、最近は申請時とは異なるケージを使っていたり、管理不足な面があったようです。また今日の報道では、そもそもペット飼育禁止の賃貸で飼育していたという情報も出てきました。(2021.05.11時点)
思わぬ波紋
アミメニシキヘビは現在も捜索中ですが、全国の爬虫類飼育者に思わぬ影響が出てきています。
それは、今回の騒動をきっかけに「賃貸での爬虫類飼育を禁止する」と物件の管理者が契約内容の変更を行うケースが発生している、ということです。
ペット飼育禁止の賃貸では爬虫類も例外ではなく飼育禁止なのですが、今回はそうではなく、ペット飼育可としていた物件でも管理者側が爬虫類は危険と判断し「今後は爬虫類の飼育を禁止する。現在飼育している爬虫類を手放す、もしくは退去するように」と入居者に通告するケースが出てきているようです。
ただし、入居者にとって明らかに不利となる契約内容の変更については基本的には即時適用できないものとなっていますので、もし強引な要求をされた方がいる場合は弁護士、法テラスなどに一度相談してみてください。
少し前にはとある爬虫類系YouTuberも書類送検に
2021年4月26日、別の爬虫類飼育者でYouTuberをしている男性が、生きているウサギや小動物をヘビの餌として与える動画をYouTube上で公開し、その動画の内容から動物愛護法違反の疑いで書類送検されました。
爬虫類飼育においては、その個体の習性や拒食などによってやむを得ず生きている動物(生餌)を与えることも多いです。そもそも生餌を食べること自体は爬虫類に限らず動物にとっては自然な行動です。
しかしこの件に関しては、餌となった生き物に対して不要に苦痛を与えたり、苦しむ姿を面白がるような言動も見られたようです。さらにそれをYouTube上で動画公開したことにより、動物虐待と取れる行動が世間に知れ渡り、このYouTuberは書類送検されました。
生餌を与えることも、特定動物指定のヘビを飼うことも、どちらも決して悪いことではないのですが、ここ最近は爬虫類飼育者たちの問題行動が目立ち、爬虫類を飼育すること自体に嫌悪感・疑問を抱く人が増えてきたように思えます。
爬虫類だけが危険なのか
どの界隈でも一部の人が悪目立ちしたせいで、その業界全体が「悪」と見られてしまう傾向があると思います。今まさに爬虫類業界はそんな状況なのではないかと。
ここから先は個人的な意見になってしまうのですが、一概に「爬虫類は危険」と言うのはどうなのかと思います。
「爬虫類=気持ち悪い・怖い・凶暴・毒がありそう」といった元々多くの人が抱いていそうなイメージがあって、そこに今回のような2つの事件・事故が絡んだ結果、極端な形で「爬虫類=危険」の図式が出来上がってしまっているように思えます。
「気持ち悪い・怖い」については個人の感覚なので何ともですが、凶暴性については種類にもよりますし、犬や猫、鳥など、全ての動物が持っている一面だと思います。毒に関しても特定動物は例外ですが、一般的なショップで購入できる爬虫類については致死毒を持った爬虫類はいません。
危険なのは爬虫類に限った話ではないにも関わらず、他の動物の危険性は言及しないで爬虫類に対してだけ否定的なのはどうなのかな、と爬虫類飼育者としては疑問に思います。もちろん、一番悪いのは適切な管理をしていなかった飼育者です。どんな動物を飼うにしても、しっかり管理することが飼育者の義務です。
よく知らないものほど怖がるのが人間の性
爬虫類はまだまだマイナーなペットだと思っています。飼育している人も増えてきましたが、犬や猫などに比べたら全然少ないです。爬虫類を見る・触る・知る機会もきっと少ないと思います。だからこそ「よく知らないから怖い」のだと私は思います。
「爬虫類は決して人に危害を加えません」だなんて、私も絶対に言いません。それはあり得ないと思っています。ですが、人間が犬や猫と暮らせているように、爬虫類と平和に暮らす方法もあると思います。
しばらくは爬虫類に対して否定的な人が多くなりそうですが、爬虫類の魅力を色んな人に知ってもらいたいなと私は思います。



