爬虫類と暮らす ~サルモネラ菌について~サルモネラ菌と聞くと鶏卵を思い出す方も多いかもしれません。
爬虫類と暮らすうえで知っておきたいサルモネラ菌について

フトアゴヒゲトカゲ

2021.05.13

こんにちは、ヤギです。

私は爬虫類4匹と暮らしているのですが、犬や猫に比べるとペットとしてはまだまだマイナーで、飼育知識のある人も少ないかもしれません。爬虫類を飼う上で知っておいた方が良い知識の1つとして、みなさんは「サルモネラ菌」というのをご存知でしょうか?

サルモネラ菌とは?

サルモネラ菌とは、牛や豚、鳥などの動物の腸内や河川、下水など、自然界に広く生息していている細菌のことです。人間がサルモネラ菌に感染(サルモネラ菌感染症)した場合、潜伏期間は6〜72時間と言われています。主な症状は吐き気・腹痛・下痢・発熱などが見られます。

鶏卵が原因となってサルモネラ菌に感染し食中毒を起こす、という話は聞いたことがある人も多いかもしれません。鶏卵にサルモネラ菌が混ざる原因としては、鶏の消化管等に存在する菌が糞便と一緒に卵殻表面に付着してしまっている場合と、感染している鶏の卵巣や卵管からサルモネラ菌が侵入して卵を形成する過程で卵内部に入り込んでしまう場合があるそうです。

しかしサルモネラ菌は熱に弱く、卵の場合は75度以上の熱を加えてから食べると良いとされています。また、世界的にも珍しく日本では生卵が食されていますが、これは流通過程で卵の表面の洗浄などがしっかり行われていたり、養鶏場では鶏がサルモネラ属菌に感染しないようにする充分な取組みが行われているため、安全に生卵が食べれるそうです。

サルモネラ菌は爬虫類の腸内にもいる

前述の通り様々な動物の腸内などにサルモネラ菌は存在しており、それは爬虫類も例外ではありません。

爬虫類の50~90%が腸内にサルモネラ菌がいると言われており、これは野生の爬虫類だけではなく飼育環境下の爬虫類でも同様です。ただし、サルモネラ菌がいても爬虫類本体の健康への影響は特に無いようです。

爬虫類から人への感染経路は主に排泄物

前述の通りサルモネラ菌は腸内にいます。そのため爬虫類の排泄物にもサルモネラ菌が混ざります。爬虫類を触ったり、排泄物の掃除をした際に手にサルモネラ菌が付着したりして、そのまま手を十分に洗わず食事をした結果、サルモネラ菌に感染…といったケースが多いようです。

爬虫類たちは結構、自分の排泄物を踏んでしまったりします。体が汚れたらお風呂に入れて洗ってあげますが、石鹸を使って洗うわけにもいきませんので、基本はぬるいお湯をかけながらブラシなどでこすって洗う程度かと思います。サルモネラ菌は熱に弱いとはいえ、75度程度の熱でなければ死滅しませんので、お風呂に入れた程度では体表に付いたサルモネラ菌を完全に除去することは難しいです。

なので、爬虫類がかわいいからといってキスなどはしないようにしてください。サルモネラ菌感染のリスクがあり危険です。

感染しないための工夫

基本的には衛生を意識すれば感染のリスクは下げられると思います。

  1. 排泄物を見つけたらすぐに片づける
  2. 片づける時は除菌スプレーなどを使って掃除する
  3. 掃除をした後・爬虫類に触った後はしっかり石鹸で手を洗う

これらのことは爬虫類に限らず、動物を飼育していく中で常に習慣として身につけた方が良いかなと思います。サルモネラ菌に感染しても死亡率はあまり高くないと言われていますが、飼い主が健康を損なって動けなくなれば、ペットの世話をする人がいなくなってしまいますので、飼い主も健康であり続けたいですね。

お互いを知ってうまく共存しよう

「サルモネラ菌がいるから危険だ!」というのではなく、サルモネラ菌がいても爬虫類と一緒に暮らすことは可能です。「清潔を心掛ける」「可愛くてもキスしない」たったのこれだけです。うちの爬虫類たちもとっても可愛いですが、私がキスしたら多分彼らは嫌がるだろうなぁ、というのもあってキスはしませんね…。

爬虫類ケージのお手入れ ~除菌・消臭編~」という記事でもケージの掃除について書かせていただきましたので、よければこちらも見てくださいね。

#爬虫類を飼う